今日は、2005年6月29日に発売され、本日で発売から11年経過したシングル「四次元 Four Dimensions」について語りたいと思います。
「四次元 Four Dimensions」は、CDのタイトルですが、収録曲の中にこのような曲名の曲はありません。
「四」という数字がついているのは、4曲A面曲が収録されていることに由来しているものと思われます。
4曲A面のシングルというのは、ミスチル史上初めてで、現在までこれ以外に発売されていません。
4曲全てにタイアップがついているシングルで、当時は話題になりました。
ちなみに、「未来」、「and I love you」、「ランニングハイ」、「ヨーイドン」の4曲と、「ヨーイドン(instrumental)」という曲順になってます。
一番印象に残っているのは、綾瀬はるかさんが出演されたPVと「ポカリスエット」のタイアップCMとなっている1曲目の「未来」でした。
「未来」という希望にあふれたタイトルなのに、どこか暗い歌詞と曲調なのが、ミスマッチを感じ、ひねってるな~と思いました。
ストレートな曲も書けるけど、こういうひねった曲も書けるのが桜井さんの良いところだと思います。器用なんですね。
2曲目の「and I love you」は、「カップヌードル」のCMソング。
「カップヌードル」と「ポカリスエット」があれば、一日過ごせます。
この曲は、しっとりとしたラブソングです。これは、ストレートなラブソングと受け止めました。
本日時点で、4曲の中で一番Liveで演奏されている曲でもあります。
「and I love you」が59回。「ランニングハイ」が29回。「未来」が27回。「ヨーイドン」が0回となってます。
3曲目の「ランニングハイ」は、「フライ,ダディ,フライ」の主題歌。
岡田准一さんと堤真一さんのW主演の映画ですが、岡田さん若いですね。
歌詞に玉虫色と出てきますが、玉虫とは、こんな感じの虫で、「玉虫の羽のように光線のぐあいで違って見える染め色。また、縦糸と横糸の色を違えた織物の色。」です。
特定の色彩名を当てられないことから、どちらつかずの状態のことを慣用句的に「玉虫色の〜」と呼ぶことがあります。
曲調もそうですが、歌詞もイライラを解消してくれるような内容になってて、私は好きです。
4曲目は、「ヨーイドン」です。
この曲は、子供番組『ポンキッキーズ』・『ガチャガチャポン!』主題歌となっています。
ミスチル史上初の子供向けの楽曲になっています。
が、しかし、この歌詞の意味は、子供に理解することは出来ないでしょう。
当時の子供がどのように受け取ったか分かりませんが、どちらかというとお母さん向けの歌だったんじゃないかな?と思います。
また、この曲は、アルバムに収録されていません。
後に発売されたカップリング集の「B-SIDE」やベストアルバムの「Mr.Children 2001-2005 〈micro〉」「Mr.Children 2005-2010 〈macro〉」にも収録されていないことから、今後も収録されるアルバムが出るのは無い、もしくは当分先なのではと推測されます。
この曲を聴きたい人は、このシングルを買うか借りる必要があるのです。
それだけでは無く、Liveでも演奏されていないため、ミスチルの隠れ曲となっています。
子供向けの楽曲であれば、Liveで演奏するのはふさわしく無いと判断するのもうなずけます。
しかしながら、なかなか盛り上がるとは思いますが。
ちなみにこの曲は、ファンクラブ会員が選ぶライブで聴きたい曲で26位になってます。
ミスチル史上でも異質なシングルとなった「四次元 Four Dimensions」について語ってみました。
歴史を振り返ると、当時は見えなかったことが見えて面白いものですね。